■「小鳥のさえずりが聞こえる河畔林植樹会及び木の種採り、育苗」(2020/9/20)

9月20日(日)千歳川右岸地区の舞鶴築堤敷地で行われた「小鳥のさえずりが聞こえる河畔林植樹会」を開催しました。植樹会の目的は、流域内の緑の保全と回復・水源かん養・風水害防止等の流域環境の向上を図ること。テーマは、石狩川流域住民が一人一本植樹を実践することです。

 

豊かな自然空間と風景ゾーンでの植樹は、老弱男女問わず三世代の交流、体験型環境学習の場として平成23年から始めて10年目になりました。

 

植樹は樹木医の浅野さんの指導で、植樹・種採り・育樹について学びます。苗場で育てた苗を各ユニットに10種類毎年150本植え、「生態学的混播・混植然」と言う自然に近い森を復元する植樹方法を体験します。

 

苗は、エゾエノキ・エゾヤマザクラ・カツラ・キタコブシ・シラカバ・ナナカマド・ハルニレ・ホオノキ・ミズナラ・ヤチダモ・ヤマモミジです。苗は根が地面から飛び出さないよう、凍結で枯れないようにていねいに優しく植えます。

 

植樹会の次は長沼コミュニティ公園の森に移動して種採り、河畔林は色々な樹木がいっぱい。

木の種は毎年生育に偏りがあるので豊作の年にたくさん採ります。

 

今年もサルナシの木にコクワの実が生っているので子供たちは大喜び。試しに一口、キウイフルーツ味の甘い実でした。

 

ホオノキにトゲトゲの大きな赤い実が高い枝に一つ、ねだる子供たち、でも採ることは出来ません。今日はその分身の苗を植えたのでチョットだけ納得しました。

 

昨年大量のドングリは黒ずんだ去年の実がまばらに落ちています。不作の年は熊が餌を求めて活発になります。他の木の種に比べて実が大きいドングリは種子ではなくて果実なのだそうです。

北海道ではミズナラやカシワノキの実がドングリと言われています。

 

苗場に移動し苗づくり体験(緑の里親育成)では、土づくり・種播付け・散水を体験します。

先ずは、採った実を木綿袋に入れ踏みつけて皮をむき種を取り出します。木の種の形状は色々、仲間を増やそうとして風や水や自然の力、動物を利用して生き抜く秘密を持っています。

 

新型コロナウイルスの感染を防止するために参加者の皆さんには、開会式前に非接触型体温計で検温、マスクの着用と手指の消毒、それぞれ距離を保って作業をするよう注意喚起しました。

 

ながぬま緑の少年団員は、川と森の役割や重要性を学ぶ植樹会に5回以上参加すると、自然環境に対する精神と知識の向上が認められるとして「ジュニアグリーンマスター」に認定されます。

 

子供たちが植えた苗が育ち、数十年後には自然豊かな森になり、森の守神シマフクロウがそっと囁いているかもしれませんね。

 

植樹会に協力を頂いた千歳河川事務所・空知総合振興局・北海道森と緑の会、そして指導を頂いた樹木医の浅野さんありがとうございました。